審美歯科
銀歯を白くしたい
お口の中をメタルフリーにしたい
最近では、美意識や健康意識の高まりから、このようなご要望をいただくことが多くなりました。
当院では、基本的に保険治療を中心に行っておりますが、保険治療ではどうしても使える材料に制限が出てしまうため、本物の歯に近い透明感や色合いを再現することはどうしても難しいのが現状。そこで、より審美性や機能性を求める方には、材料に制限のない自費治療をご紹介しております。
自費治療は保険治療に比べ、どうしても金額が高額になってしまいますが、その機能性・耐久性などを考慮すると必ずしも高いとは言い切れません。
治療前には、補綴を専門的に学んできた院長が患者さんの状態やご要望に合わせて適切な材料や治療法をアドバイスさせていただきます。
無理に治療を勧めることはありませんので、まずはお気軽にご相談下さい。
材料だけではない、審美歯科治療のこだわり
自費治療というと、つめ物やかぶせ物の材料の違いと思われている方も多いのではないでしょうか?
もちろんその違いもあるのですが、当院の場合、より精度を高めるために、自費治療では、型取りに使う材料や模型を作るときの石膏なども、保険治療とは別のものを使用します。
シリコン印象
通常の保険治療では、寒天やアルジネートという比較的安価な印象材を使いますが、自費治療の場合、高価ですがより精度の高いシリコンを使って型どりを行います。
印象材の精度とは、いわゆる「歪み」がどれくらいあるかを数値で表したものですが、その数値で比較すると
シリコン:0.3% 寒天:1.5% アルジネート:2.8%
と、圧倒的にシリコンの方が精度が高い事が解るかと思います。
歪みが少ないという事は、当然、よりぴったりと合うかぶせ物を作ることが出来るという事。たった数パーセントと思われるかもしれませんが、ミクロン単位の細菌を相手にしている歯科治療において精密さはとても重要なポイントです。
超硬質石膏を使用した模型作成
精度の高い被せ物や詰め物を作成するためには、精度の高い模型の作製が必要不可欠です。
歯の模型を作成するにあたって、型取りした材料に石膏を流し歯の模型を作りますが、この石膏には主に下記の3種類があります。
種類 | 内容 | 硬化膨張率 |
---|---|---|
普通石膏 | 結晶粒子が不規則な形態をしている。 |
0.20~0.25% |
硬質石膏 | 結晶粒子が普通石膏とは異なり、規則的で緻密な形態をしている。 |
0.20~0.25% |
超硬質石膏 | 結晶粒子が硬質石こうよりさらに緻密で滑らかである。 |
0.08% |
石膏の精度の目安は「硬化膨張率」が参考になります。
硬化膨張とは、石膏が硬化する際に膨張することを言い、硬化膨張率はその膨張の割合を指します。
つまり、膨張率が高ければ高いほど、変形が生じやすい材料といえます。
当院では、審美歯科治療においては、現在使用されている歯科材料の中でも最も硬化膨張率の低い「超硬質石膏」を使用した模型作成を行っております。
患者さまからは見えにくい部分ですが、一つ一つの工程にこだわりながら精度の高い治療を心がけております。
当院で扱っている審美メニュー
一言で「審美歯科」といっても、どのようなお口元にしたいか、美しさの価値観は人それぞれ違います。 また、お口の中の状態や位置によっては、より機能性を重視した材料の方が適切な場合もあります。
当院では、患者さんからのさまざまなご要望にお応えできるよう、さまざまな審美メニューをご用意。
また、治療前に十分なカウンセリングを行い、患者さんのご理解とご納得の上で、患者さんにとってより良い治療をご提供できるように努めておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
保険治療の白い歯「CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー・PEEK冠」
「銀歯を白くしたいけれど治療費が気になる…」
そのようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
従来の保険治療では、むし歯などの治療で被せ物をした場合、前歯以外であれば銀歯しか選択肢はありませんでした。
ですが近年では、歯科技術の進歩により、保険治療でも白い歯を入れることができるケースが増えており、現在では保険でほとんどの歯に白い歯を入れられるようになってきています。
保険適用が可能な白い歯は、CAD/CAMというシステムを利用して歯型のスキャンデータをコンピュータに入力し、ハイブリットセラミックのブロックを、機械によって入力された歯の形に削り出して作る歯科技工物です。
材料がハイブリットセラミックであるため、ジルコニアやオールセラミックよりも審美性や機能性には劣ってしまいますが、保険で白い歯を入れることが出来るのは大きな魅力といえるでしょう。
当院でも、保険治療内で白い歯を入れることができますので、費用面で心配の方もお気軽にご相談ください。
ジルコニアセラミック
ジルコニアとは、人工のダイヤモンドとも呼ばれるほど非常に硬い素材で、また生体親和性が高く体にもよくなじみやすいことから、医療分野においても人工関節などによく使用されている素材です。
非常に硬いながらも透明感があるため審美性に優れ、天然の歯とほとんど見分けがつきません。
プラークが付きにくく、二次むし歯になりにくいというメリットもあります。
特に、普段から歯ぎしりや食いしばりのある人の場合、セラミックが割れたりかけてしまったりすることがあるのですが、ジルコニアの場合はそのような心配はございません。
デメリットとしては、非常に硬い素材のため、咬み合う歯にダメージを与えてしまう場合があります。
e-MAX
e-maxとは、ジルコニアと並んで注目されている人気の高い素材で、非常に高い透明感と美しい色調を再現できる素材です。
ジルコニアよりも強度は劣りますが、歯とほぼ同じ硬さのため、対向する歯(かみ合う歯)を傷つけず、歯ぎしりや食いしばりの癖のない方であれば割れにくい素材です。
プラークが付きにくく、二次むし歯になりにくいというメリットもあります。
デメリットとしては、複雑な色付けに対応できないこと、強度を保つために厚みを持たせるため、歯を削る量が若干多くなることが挙げられます。
ハイブリットセラミック
従来のプラスチックとセラミックの複合材料です。強度・色調はちょうど両者の中間的位置にある材料で、あまり硬すぎないので周囲の歯や噛み合う歯を傷つけにくいという特徴があります。
透明感という面ではオールセラミックには劣りますが、料金的にはセラミックよりも安価に作成できます。 経年により多少色が変色してしまうことがありますが、保険で使われてるプラスチック素材よりは変色のスピードは抑えられます。
メタルボンド
メタルボンドとは、金属のフレームにセラミックを焼き付けたものになります。
表面をセラミックで覆っているため、美しい色調を再現することは出来ますが、フレームが金属でできているため透明感という面では劣ってしまいます。
ただし、フレームを金属で作製しているため、強度が高いことから、奥歯の治療には向いている治療法と言えるでしょう。 価格的にも、ジルコニアよりも安く作ることが可能です
ゴールド(金合金・白金)
いわゆる「金歯」と呼ばれるものになります。
見た目が金色ですので審美性には劣ってしまいますが、機能的な面からみると、セラミックなどの材料よりもゴールドの方が優れていると言えます。
ゴールドの最も大きな特徴として挙げられるのは、「歯との適合が非常に良い」という事。歯にピッタリとはまるので、歯との隙間からむし歯が発生し、2次カリエスとなってしまうリスクを減らすことができるのです。
審美性という面から前歯には使いにくいですが、奥歯のインレーなどにはおススメの素材です。